2009年7月23日木曜日

きのうのつづき  ’どういう人’が書いたの?

昨日は「あたりにつく」ということを書きましたが、私の場合はほとんど人のアイディアにのったという記憶はありません。なぜなら、私は確固たる自分の見方を常に持っていたからだと思います。また、だれよりもチャートを見て研究して、分析にはだれよりも時間をかけて集中してやっているという事実と自信があるならば、自ずと自分と相場とのやりとりになるわけで、人のアイディアに興味を持つということもないということになります。それは頑なということではなく、自分を貫くということだと思います。また、人のアイディアにのって益を出したとしても、充実感はなかったと思いますし、まして、マイナスとなれば人のアイディアなんかでやるからだと自分に腹が立って、自分で出した損以上に頭にくるはずだから。第一自分の実にならないし。それよりも、この人の読みは絶対的にすごいと思えるような人がいなかったということが理由かも知れません。

私は現在、個人のみなさんに見てもらうものを書いているわけですが、もし私が逆の立場だとして、のりたいというかそれ以前に、自分が上達したり勝つためにどんな人の書いたものを選ぶかといえば、分析に自分をささげている人、そしていい加減な予想を口にするお調子者ではないこと、日々変わる情勢の中で、己の予測に基づきながら、そうあるべきコメント=情勢にあった判断をしていける能力を持った人をイメージします。そういう人の分析に日々ふれて、そこから少しづつ学んでいかなければうまくなっていかないと思うのです。ですから、私はそういう姿であるべく日々努力したいと思っています。そして、自分の見方を徐々に持てるようになって、自分が厳選したレポートに同方向の見方がなされていたとするならば、その時はポジションをもってみるというのはいい戦略といるのではないか!

私的には、決して当たりはずれだけの問題ではなく、相場をどう捉え相場にどう対峙しているのかその態度は相当重要なことで、それは常に相場に対する畏れを忘れないことだったり、自分の分析にどんなに自信を持っていても正しいのはいつでも相場そのもの、自分の見方からずれてきたらすっとそれを受け入れて間違った見方に固執しないなど、たくさんあるのですが、それらはディーリングにもコメントにも現れてくることなので、いつも念頭においています。

外為どっとコム  高野由美子レポートについて 

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