2009年8月12日水曜日

せんす

冬も実は扇子が活躍する、暖房のききすぎた電車の中でよく使っているような気がする。夏は必需品だ、電車の中は最近は冷えすぎの方が多いと思うが、ホームはかなり暑いので、ないと困る。京都へ行った時に、「宮脇売扇庵」を知ってファンになっている(銀座に小さいが支店もある)。どうしても職人の技に弱いため、少々高めだったが、もう日本に一人しかいない、白檀などの木に模様をほって扇子にしている方の作品を2本買ってしまった。もう大分たつが、悪い癖で、もったいなくてなかなか使えないでいる。選ぶのはかなり大変だ。竹や木の種類、扇面の色・模様、枠の塗りや螺鈿のあるなしなど。象牙はかなり高価。

普段使いに3本あるが、こちらはその時の気分によって使い分けている。「宝尽くし」は最初に買ったもので、もうかなり古くなってきた、「ひょうたん」は次に買ったもので、枠が漆塗りで黒に赤、すす竹に扇面は濃いシルバーグレーで渋好み、「秋の花々」は新しく、花のさまが大層気に入って買ったもの。と気分が違ってなかなかよい。また、扇面が古くなってくると、張り替えることができるのもすぐれた技、日本のエコだ