2009年8月31日月曜日

「スポット円ディーラー【ショーター由美子】の巻」-2

私が就職したころは、外為はまったくの完全な男性社会だった。女性はディーラーのアシスタントなどはとんでもない、テレックスオペレーターや、テレックスの紙巻やファイル、伝票のインプットなどが主な 仕事だった。

私の母は看護士で、私は女性が働くのはあたりまえだと思っていたし、女が経済力がないと自分の生き方ができないと考えていたためこのままではだめだと思い、為替部にいるのならとにかくディーリングへいかないとだめだと判断し、ボスに仕事をさせてくれとたのんだところ、とにかくアシスタントをさせてもらえることになった。

あとでボスに言われたのだが、どうも「おもしろくない、これからは女性も手に職をつけなくちゃいけない」などとのたまったらしい。ボスは、女性にやらせて失敗したら非難されるリスクはあったと思うのだが、ユニークで大変勇気がある人で私はラッキーだったのかなと思う。私の物言いも、気迫がこもっていたのかもしれない。