うまい人は、方向を捉えて、自分からポジションをとりにいこうという意思がまずあるし、もつべき恐怖はもちろん持っているが、相場を決して怖がっていなかった。客玉・自己ポジションを問わずいいポジションはすぐ利食わず、キープしていた。
普通の人は、やられずに最低客玉の鞘の部分を残そうとするが、読みがなく、よって自己ポジションはもてない、デスクの収益の最大化はなされていなかった。様々なフローをうまく利用できるものだけが、この席に座る資格があると思った。
なかなかうまくいかない人からは学ぶことは多かった。ずーーっと何か(さがると思っていたのになぜ売らなかったのかとか、自分のまずいディールについての言い訳など)をしゃべっている人はだめだなと感じた。相場に対する恐怖や自分の間違いなどを、自分の中で消化できないとだめなんだなと思った。打たれてできたポジションをマネージできず、なんとなくもってみたりさばいてみたりで、マイナスがでてしまうのは最悪。自己ポジションをとるどころの話ではない。
つづく
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