2009年9月10日木曜日

中村外二つづきー世界一の旅館かな

以前は一人4万円台でとまれたが、今はもう値上がりしているだろうな。

俵屋旅館は池正の本で知って、家を建てる前に参考にしたいと思って泊まったのが最初。どこかで吉村順三さんの建築をいいなと思い設計を頼めないかと考えたが、その時にはもう亡くなられていたのでかなわなかったが、俵屋も手がけられていたので見たかったのだ。俵屋には世界のセレブリティーもやってくる。

俵屋はまさに塵ひとつ落ちていない旅館、いつもだれかが客のじゃまにならない動きでもくもくと床を磨いている。部屋から庭が見えるようになっている。風呂は高野槙で、小さいのだが、入り心地は抜群だ。家の風呂はここをお手本にして木にしている。こちらの石鹸はすばらしく、知る人ぞ知る名品で、ギャラリー遊形で買うことができる、私は自分でも使うがおみやげにもする。(香りにこだわっているので、消費期限があるのだ。)

 食事も、朝夜ともに私はかなり好きだが、食事なしでも泊まれる。おやつにでる蕨もちは最高レベル。夜寝るだけではなく、ライブラリーからめずらしい本を持ち出して静かな部屋でゆっくり読んだり、風呂にゆっくり入ったり、すばらしい寝具を味わったり、旅館内で過ごさないともったいない。そういえば、すばらしいと思って布団もここでつくってもらったのだ。部屋によって雰囲気が大分違うので、チェックしたい。何部屋か泊まったが、池正の常部屋だった「翠」はまだだ、いつか泊まろうか。くわしくは、松村具視の「俵屋の不思議」をどうぞ。石鹸のことや、私が敬愛・大尊敬する中村外二棟梁の話ものってます。