2009年9月25日金曜日

ー罵声ー

ブローカーと銀行のディーラーの位置関係はよくなかった。私のいた所は違ったが、世の中では極端に言うとディーラーはご主人様で、ブローカーは奴隷という感じはめずらしくなかったらしい。立場としては、ディーラーの売買をそのまま市場につないで手数料をもらうのがブローカーの仕事で、仕事をもらうという意味ではつらい。よく、無理やり何々させられたという話を聞いた。

私もたまには声を荒げることがあったが、それは偉そうにしたいからではなく、相方が少し気が緩んでいるかもしれないと感じて気を引き締めてもらうためと、そこでのミスをひきずらないためにそこで声に出してためないようにするためだった。後で謝ってくるのだが、私のほうはその後のディーリングに集中しているため、怒鳴ったことなどほとんどおぼえていないので、「あれっそんなことあったっけ、またがんばってよ」で済むことがほとんどだった。ひどい場合だけわざと、「もう使わないから」と一言いってまずいと思わせることはあったかもしれない。

しかし、最初から最後まで対等だと思って接していた、なぜなら、自分を担当してくれる人に対してえらそうに振舞ってどう考えても相手がいい仕事をしてくれるわけがないと思っていたからだ。また、自分の強い立場を利用して相手につらい思いをさせるのはまったくナンセンスと思っていた。ばかばかしいくらい当たり前のことだけど。。。

外為どっとコム  高野由美子レポートについて 

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